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なぜ今、「人と関わる力」を届けるのか

「管理職になってから、正解がわからなくなった」

「成果を出したいのに、人との関わりがどこか苦しい」

そんな声を、私は長い間、現場で聞き続けてきました。

私はこの春、約30年にわたる企業での勤めに、ひとつの区切りをつけました。

これまで、営業、人材育成、研修設計、コーチング、マネジメント、コミュニケーションスキルの開発に関わってきました。特にこの20年余りは、営業担当者やマネジャーの方々に向けて、現場で成果につながる学びを届ける仕事を続けてきました。

一人ひとりが、よりよく考え、よりよく伝え、よりよく関われるようになる。

その積み重ねが、組織の成果につながり、社会への価値提供にもつながっていく。

私は、そう信じて仕事をしてきました。

実際に、人が変わる瞬間、表情が変わる瞬間、言葉の使い方が変わり、相手との関係性が変わっていく瞬間に、何度も立ち会うことができました。

それは、私にとって大きな財産です。

一方で、ずっと心の中に残り続けていた問いもあります。

本当に必要な学びは、会社の中だけで届けきれているのだろうか。

営業スキルは、売上を上げるためだけのものなのだろうか。

コーチングやコミュニケーションスキルは、限られた人だけが学ぶものなのだろうか。

企業の中にいるからこそできることは、もちろんあります。

けれど、役割や方針、評価や事業上の制約の中では、届けられる範囲に限りが生まれることもあります。

もっと自由に。

もっと本質的に。

もっと必要としている人に、直接届けられないだろうか。

そう考えるようになりました。

私が届けたいのは、単なる営業スキルではありません。

営業とは、相手を説得する仕事ではなく、

相手の意思決定を支援し、問題や課題をともに整理・解決していくプロセスだと考えています。

そのためには、相手の状況を理解する力が必要です。

言葉の奥にある関心や不安を聴く力が必要です。

まだ言語化されていない課題を、一緒に整理する力が必要です。

そして、相手が自分で納得して一歩を踏み出せるように関わる力が必要です。

これは営業だけでなく、マネジャーにも、リーダーにも、コーチにも、人と関わるすべての人に必要な力です。

特に、初めてマネジャーという役割を担った人ほど、こうした力を誰にも教わらないまま、現場に立たされることが少なくありません。

成果を出すことと、人を大切にすることは、決して矛盾しない。

むしろ、持続的な成果は、信頼関係の上に育つものだと思っています。

だから今、私は企業という枠を離れ、これまで培ってきた経験と学びを、より自由な形で社会に届けていきたいと考えています。

営業スキルを、売るためだけの技術ではなく、相手の意思決定を支援する力として。

コーチングを、特別な場面だけで使うものではなく、日々の対話を変える力として。

コミュニケーションスキルを、単なる話し方ではなく、信頼関係を育てる力として。

マネジメントを、管理する技術ではなく、人とチームの可能性を引き出す関わり方として。

これからは、新任マネジャーや、これから管理職になる方、そして日々人と関わる中で悩みを感じている方に向けて、現場で起きがちな迷いやつまずきを、具体的なケースとして取り上げながら、少しずつ言葉にしていきます。

朝の出来事。

誰かとの何気ない会話。

うまくいったこと。

できたこと。

やってみたこと。

新しく気づいたこと。

少し引っかかったこと。

いわゆるGood & Newのように、日々の小さな出来事の中から、仕事や対話に活かせる気づきを見つけていきたいと思っています。

その一つひとつの中に、人と人がよりよく関わるための学びがあるはずです。

存在する意義を、もう一度思い出すところから。

人と人が、よりよく関わるために。

そして、学びが社会の力になるように。

ここから、始めていきます。

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仏sanofi、米Amgenなど外資系大手医療系企業にて研修の開発・設計や講師を20年以上に渡り経験。その後、研修設計理論や心理学を用いたコーチング理論を学び現職。自身も営業の経験があり、かつ営業向けの研修受講者は1万人を超え、営業との同行による個別指導は1,000件を超える。管理職・管理職候補向けのビジネスコーチ講座は"人"に焦点をあて、行動が変わる研修を信条とする。

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